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自動運転を安全に、車業界団体が策定した評価検証案の中身

日刊工業新聞

2019.02.04

 日本自動車工業会(自工会)は、高度自動運転システムの安全性を評価するための検証シナリオ原案をまとめた。高速道路を中心に割り込みや合流、加減速など31の運転シナリオを挙げ、道路上で起こり得る状況を網羅的にカバーした。すべてのシナリオで自動運転システムが安全に走行できると実証できれば、安全性を担保できていると考えられる。原案は欧州と連携して策定しており、国際的な安全認証制度設計の議論のたたき台になる。

 自動車専用道の直進部や合流部などの道路構造と、レーン変更の有無、加速や減速、割り込みなどの条件を整理し、31のシナリオ原案をまとめた。規制当局とシナリオごとに車速や路面の摩擦などの変数を設定し、さらに前後左右などの周辺車両との関係を掛け合わせて、網羅的なシナリオ体系を作る。

 これをシミュレーターや実車テストなどで検証し、自動運転システムの安全性を確認。さらに、これらの妥当性を検証するために現実世界の交通状況を計測してデータベースを作り、シミュレーターに反映する。

 システムの安全性を検証するには、道路上で起こるあらゆる状況を想定して対策する必要性があるが、それを検証する体系的な方法がなかった。自工会がまとめることで国内の規制側と開発側の協調が進む。欧州とも調整済み。自動車基準調和世界フォーラム(WP29)を通して国際的な安全認証の制度設計を主導していく。

 安全性は自動運転システムを実用化していく上で避けられないテーマだ。だが何をもって安全と評価するか、世界的にも考え方が定まっていない。自工会は道路上で起こるシナリオを網羅的に挙げて対策するという保守的なアプローチを選んだ。IT企業などの新興勢力にとっては負担になる可能性がある。
日刊工業新聞2019年1月30日



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