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個人事業主や創業間もない企業も使える「ビジネスローン」

日本情報マート

2018.08.06

 (注)読者の皆様へ:このリポートの記載内容は、あくまでも執筆者個人の見解であり、りそな銀行の見解を代表しているものではないことにご留意ください。

 公的支援の充実などもあって、まとまった資金がなくても比較的簡単に創業できるようになりました。しかし、お金の問題は創業したときだけでなく、むしろ創業した後のほうが大変です。

 計画的に経営していても、予期せぬ事態で急な設備投資が必要になったり、仕入れと売掛金の回収のタイミングが合わなくなって、手元資金が不足したりすることがあります。こうした難局をどう切り抜けるか、経営者の手腕が試されます。

1 急な出費。個人のお金を使う前に……

 もちろん、「自分自身の貯蓄を切り崩す」「親など家族から借りる」という手段もあります。しかし、会社と個人のお金は分けるのが基本なので、これらは最後の手段です。その前に検討してみたいのが「ビジネスローン」です。

 ビジネスローンは、個人事業主や規模が小さい会社が事業資金として利用できる商品です。証書貸付型とカードローン型がありますが、この記事では特に利便性の高いカードローン型について紹介します。

 ビジネスローンには、「金利が高い!」というイメージがあるかもしれません。確かに銀行融資などに比べれば金利は高くなりますが、逆に審査のスピードが速い、窓口に行かなくてもよいなど、ビジネスローンならではのメリットがあります。

 会社経営を続けていれば、急な資金ニーズがいつ訪れても不思議ではありません。そのようなときに備え、経営者はさまざまな資金調達方法を確保し、状況に応じて使い分けることが大切です(ビジネスローンには審査があり、状況により利用できない場合もあります)。

 ビジネスローンのメリットを確認していきましょう。

2 経営者が知っておきたいビジネスローンの5大メリット

1)スピーディーである

 ビジネスローンは、公的融資(日本政策金融公庫・信用保証協会・商工会議所など)や銀行融資などに比べて、スピーディーに融資を受けられます。商品によって異なりますが、公的融資が申し込みから着金まで1カ月程度の期間がかかるのに対して、ビジネスローンは即日、融資を受けられることもあります。

2)ある程度の出費を賄える融資枠

 融資枠の上限は500万円程度とされるケースが多いものの、金融機関によっては1000万円を上限としているケースもあります。これであれば、ある程度の出費をビジネスローンで賄うことができるでしょう。

3)創業間もない企業も大丈夫

 銀行融資を受ける際は、一般的には直近2期分の決算書が必要です。一方、ビジネスローンは、1回目の決算期が到来していない場合は、決算書の提出を不要としているケースも少なくありません。

 1回目の決算を迎えていない会社でも利用できるというのは、創業間もない経営者にとってはとても心強いものです。

4)いつでも簡単に利用できる

 ビジネスローンの契約を結んでおくことで、契約期間内であれば融資枠の範囲内で、何度でも利用できます。利用するか否かはさておき、融資枠を確保しておけば、万一の際に役立ちます。

 また、ビジネスローンはATMで24時間いつでも借り入れや返済ができるので非常に便利です。契約時も来店不要としているケースがほとんどなので、多忙な経営者にとって、時間を取られずに手続きができます。

5)無担保・第三者保証不要で利用できる

 多くのビジネスローンでは、原則として担保は不要であり、保証人についても法人代表者の連帯保証のみとなっており、第三者保証が不要です。

3 キャッシングや融資などとどう使い分ける?

1)貯蓄やキャッシングなどとの使い分け

 小額の資金調達であれば、経営者が自分自身の貯蓄を切り崩したり、親など家族から借りたりすることを考えるでしょう。しかし、これらは「もしものとき」の生活費として、会社のお金とは明確に分けておきたいものです。

 経営者の個人名義のクレジットカードでキャッシングする方法もありますが、原則、事業資金としての利用は禁止されています。法人用のクレジットカードでキャッシングができればと考えるかもしれませんが、契約者が法人の場合には、通常はキャッシング機能自体が付帯されていません(契約者が個人事業主の場合、キャッシング機能が付帯されています)。

2)公的融資や銀行融資との違い

 公的融資や銀行融資は、ビジネスローンやキャッシングよりも融資額が高額で、金利も低くなります。ただし、一定の審査をクリアする必要がありますし、審査から融資実行まで1カ月ほどかかるケースもあります。

 例えば、日本政策金融公庫では、さまざまな融資制度を用意しており、融資枠の上限は7200万円程度(条件により異なります)、金利は1~2%台後半という状況なので、まずは利用を検討したいところです。

 ただし、資金の使い道を限定しているケースも少なくありません。また、詳細に設定された融資条件をクリアする必要があり、融資を受けるのは簡単とはいえないので、計画的に進める必要があります。

 また、銀行融資の場合、信用力が乏しいことから、創業して間もない状況での借り入れは難しいでしょう。

 高額だったり、時間をかけてもよかったりする資金調達は公的融資や銀行融資を利用し、小額だったり、時間をかけられなかったりする資金調達は、ビジネスローンを利用するというのが基本的な使い分けになるでしょう。

4 ビジネスローンの利用シーン

1)業務用冷蔵後が壊れた! 急ぎで修理または新規購入したい(飲食店)

 テラス席が気持ち良い人気のカフェ。3年前の創業当時、資金にあまり余裕がなかったために中古の業務用冷蔵庫1台を間に合わせで購入したものの、最近は冷えにくくなってきています。1カ月後、店舗のプチリニューアルを行うと同時に、冷蔵庫も新しいものへの交換を決めましたが、それを待たずして壊れてしまいました。

 そこで、店舗リニューアル時に購入を検討していた冷蔵庫2台を前倒しで購入することにしました。至急、購入資金として100万円弱が必要になり、ビジネスローンを利用しました。結局2日間店を閉めたものの、大きな支障もなく冷蔵庫を新しくすることができました。しかも冷蔵庫は増えたものの、最新型の節電効果もあり、電気代はそれほど大きく増えることもなく安心して営業できるようになりました。

2)売れすぎ!! 繁忙期に備えて、追加仕入れをしたい(アパレル)

 インスタグラムで紹介されたのがきっかけで、秋冬ものとして仕入れた革のグローブが大ヒット状態に。おかげで、まだ9月だというのに在庫はほとんどありません。うれしいことに、文字通り“飛ぶように売れる”ため、売掛金の回収が追い付かず、仕入れに必要な現金が手元にない状況です。売掛金を回収できるまで待っていたら、完全に売り逃しになってしまいます。

 そこで、ビジネスローンを利用して80万円を借り入れて、追加仕入れを行いました。結果的に売り逃しを防ぐことができ、この秋冬は昨年に比べて、大きく売り上げを伸ばすことができました。

以上

※上記内容は、本文中に特別な断りがない限り、2018年7月19日時点のものであり、将来変更される可能性があります。

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