経営者の皆さまは、これまで一度は「もっと簡単にお金が借りられたらいいのに」と思ったことがあるかもしれません。特に、より本業に集中したいスタートアップやベンチャーの経営者ほどそうでしょう。こうした際に検討したいのが、「オンライン融資」です。

原則、ネット上で完結するオンライン融資と、従来の金融機関での窓口融資とで一番違うのは「スピード感」です。この記事では、そのスピード感の違いとオンライン融資のメリットをまとめましたので、迅速に資金調達をしたい方に、ご参考になれば幸いです。
なお、りそな銀行ではオンライン完結型ビジネスローン「Speed on! (スピードオン)」を展開しており、申し込みできる対象者が2021年の秋から拡大。りそな銀行に口座がなくても、弥生会計ユーザーであれば申し込み可能となっています。


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1 「約1カ月」は違うオンライン融資と窓口融資

オンライン融資とは、申し込みから審査・入金まで、原則としてネット(Web)上のやり取りだけで完結する融資サービスで、オンラインレンディングと呼ばれることもあります。

オンライン融資の申し込みに必要なのは本人確認書類など(例えば運転免許証のキャプチャ画像)ですが、事前の決算書類準備がいらず、審査時間も圧倒的に短いのが特徴です。窓口融資と「かかる時間」を比べるとスピード感が分かります。約1カ月は違ってきます。

オンライン融資と窓口融資のスピード感を比較した画像です

一昔前は、「ネットでお金を借りる」と言うと、怪しい、うさんくさいなどのイメージを持たれがちでしたが、それも今は変わりました。FinTech(フィンテック=金融×テクノロジー)の名の下に、メガバンクや大手地銀、地元での信頼が厚い信用金庫などもAIなどを活用したオンライン融資に積極的に取り組んでいるためです。コロナ禍で、業務のオンライン化、DXが急激に進んだこともオンライン融資の浸透を後押ししています。

2 オンライン融資の代表的な「5つのメリット」

早くお金が借りられることが一番のメリットのオンライン融資。そのメリットをもう少し詳しくみてみましょう。

メリット1)来店する必要がない

申し込みから口座への入金まで、原則、すべてオンラインで完結する仕組みです。一部の例外を除き、店頭で書類を提出したり、事業内容や資金の使い道を担当者に説明したりする必要はありません。金融機関の職員と対面せずに手続きできるため、忙しくて時間が取れない方、コロナなど感染症が心配な方も利用しやすいサービスです。

メリット2)提出書類が少ない

オンライン融資の申し込みで必要な書類は、本人確認書類や会計データです。従来の窓口融資で求められる事業計画書・決算書・登記簿謄本などは必要ありません。事前にさまざまな書類を準備することなく、手元にある書類で手軽に申し込めます。

メリット3)最短即日で審査結果が出る

オンライン融資ではAIなどテクノロジーを活用して審査を行うことが多いため、窓口融資での人による審査よりも短時間で審査結果が出ます。りそな銀行の「Speed on!」など、最短で「申し込んだその日」に審査結果が出るサービスもあります。口座に入金されるまでの時間も短くなるので、すぐに融資を受けたい方に向いています。

メリット4)無担保、個人連帯保証なし

銀行の窓口融資では、担保の提供や経営者本人による連帯保証が求められることが多いのに対し、オンライン融資では原則として担保や連帯保証は必要ありません。起業して間もないと担保の提供が難しいケースが多いと考えられるため、無担保のほうが便利です。

メリット5)事前に限度額(今の「借りられる力」)を知ることができる

オンライン融資を申し込むと、利用可否だけでなく、利用限度額や金利についても審査の回答が来ます。実際に借りる前に、自分がいくら借りられるのか、金利がいくらになるかを知ることができます。経営者の方にとっては、資金調達の手段としてどの程度有効なのか、判断材料とすることもできるでしょう。

審査結果が出てから実際に契約するかを決めることができますので、現時点で急ぎで融資が必要なくても、ひとまず申し込みをして限度額を知っておくのもアリかもしれません。中には、「いざという時に困らないために」という意味で、オンライン融資で「お金を借りられる枠を確保しておく」経営者の方もいるようです。

3 りそな銀行の「Speed on!」はすぐ資金調達をしたい法人におすすめのオンライン融資

スタートアップやベンチャーなど立ち上げたばかりの法人は、オンライン融資を利用するのがおすすめです。特にりそな銀行の「Speed on!」は以下のような特徴があり、利便性が高くなっています。

1)ネット(Web)で完結して審査が早い

オンライン融資の申し込みや書類の提出といった手続きはオンラインで完結し、りそな銀行とのやり取りも、原則としてメールで行います。審査結果は、最短で即日分かるため、入金までの時間が短いのもメリットです。

2)年率1.0%~9.0%と低金利

一般的にオンライン融資は金利がやや高めの傾向ですが、「Speed on!」は低金利なのもメリットです。適用される金利は1.0%~9.0%で、カードローンや消費者金融より低い金利で融資を受けられます。

3)弥生会計のユーザーはりそな銀行の口座なしでも申し込みできる

「Speed on!」に申し込むには、以前はりそな銀行の法人口座が必要でした。しかし2021年秋から弥生会計のユーザーも対象となり、申し込み可能な対象者が大きく広がりました。弥生会計デスクトップ版のユーザーであれば、会計データを提出することで、りそな銀行に口座がなくても申し込み可能です(後で口座開設が必要)。

4)申し込みに必要なのは本人確認書類のみ

申し込み時に用意するのは、法人代表者の本人確認書類のみです。運転免許証または個人番号カードだけで申し込むことができ、書類を準備する手間がかかりません(「履歴事項全部証明書」の提出も不要です)。

5)担保・保証は不要

「Speed on!」では不動産や有価証券などの担保を提供する必要はなく、保証人の設定も不要です。

4 用途によって両方使い分けてみる

オンライン融資は、これまでご紹介してきた通り、スピーディで手軽に申し込みができる、便利な融資サービスです。一方で金融機関担当者にビジネス内容や事業計画なども相談しつつ、お金を借りられるのが窓口融資です。オンライン融資と窓口融資を用途によって上手に使い分けると、より有効な融資活動・資金繰りが実現できるかもしれません。

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以上

※上記内容は、本文中に特別な断りがない限り、2022年2月24日時点のものであり、将来変更される可能性があります。

※上記内容は、株式会社日本情報マートまたは執筆者が作成したものであり、りそな銀行の見解を示しているものではございません。上記内容に関するお問い合わせなどは、お手数ですが下記の電子メールアドレスあてにご連絡をお願いいたします。

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