経営者の皆さまに朗報です。
補助金・助成金や融資制度が探しやすいサイトがあります。

それが、弥生が運営する「資金調達ナビ」です。本サービスは、事業を営む上で不可欠な資金調達を「探す」「学ぶ」「相談」できる完全無料のWebサービスです。
この「資金調達ナビ」は、会計ソフトを中心とした業務ソフトウエアを提供している弥生が「経営者の皆さまが少しでも本業に集中できるようサポートしたい」という想いで立ち上げ、随時、機能拡張や情報更新を図っているWebサービスです。
その内容や、「どのようにご活用いただけるか」についてインタビューしました。「ユニークな補助金」の話もありますので、ぜひ、資金調達まわりの情報収集にご活用ください(インタビューは2021年12月23日時点)。


※話し手:弥生株式会社(以下「弥生」)

※聞き手:りそなCollaborare事務局(以下「事務局」)

1 「資金調達ナビ」の強み 「学べる・探せる」とそしてもう1つ

事務局

りそなCollaborare読者に向けて、改めて「資金調達ナビ」がどのようなものか、ご紹介をお願いいたします。

弥生

「資金調達ナビ」は、2021年10月29日にリリースしたサービスです。
「資金調達ナビ」は事業を営むうえで必要不可欠な資金調達を「探す」「学ぶ」「相談」できる完全無料のサービスです。2021年10月29日にリリースしました。具体的には、「資金調達手段を検索」「資金調達を学ぶ」「専門家に相談」の3つのコンテンツがあり、資金調達って何から始めればいいのかわからないと思っている事業者の方にも、具体的な検討を進めている事業者の方にも、さまざま場面でお使いいただけるサービスです。

10月のリリースからおよそ30万PV、20万人以上の方にご利用いただいています。

事務局

すごいですね!
ローンチして2カ月足らずで約30万PVを達成されたのですね。
ローンチ後すぐに、これほど多くの方にご覧いただけた要因は何でしょうか?

弥生

「資金調達を探す」という機能を搭載したことが大きなポイントだと考えています。
これにより、補助金・助成金・融資などさまざまな資金調達方法を一挙に検索することができるようになりました。

先ほど、「資金調達ナビ」は2021年10月29日にリリースしたとお伝えしましたが、それ以前から「資金調達を学ぶ」といった学習系のコンテンツは作り続けていました。

積み上げてきたこの「学ぶ」シリーズと、今回プラスした「探す」機能により、より多くの方にご利用いただけるサイトにすることができました。

事務局

「探せる・学べる」の2軸に進化したのですね。
資金調達コンテンツの一新の背景にはどのような想いがあったのか、ぜひ教えてください。

弥生

今回の一新に至った理由は2つあります。1つ目はお客さまの課題解決のため、2つ目は弥生の目指す姿「事業コンシェルジュ」を体現するためです。

まずお客さまの課題についてお伝えしたいと思います。
資金調達は、常に企業から聞く悩みの1つです。当社の子会社であるアルトアで、お客さまに対してさまざまな調査を行う過程で、資金調達に関するお悩みの声が多いことが、改めて浮き彫りになりました。

また、新型コロナウイルス感染症による影響で、資金繰りにお困りの企業、そして資金調達したいものの方法が分からずにお困りの企業が増えてきました。

もともと企業にとって資金調達が大きな悩みの種だったことに加え、コロナ禍でさらに需要が高まったという点から、このタイミングでの提供コンテンツの一新に踏み切りました。

2つ目の理由は、当社がビジョンとして掲げている「お客さまの事業の立ち上げと発展の過程で生まれたあらゆるニーズにお応えする『事業コンシェルジュ』になる」ことを実現するためです。

起業時はもちろん、成長フェーズや安定フェーズなど、あらゆる場面で課題となり、事業者の高い関心ごとである資金調達というテーマに取り組みたいと考えました。

事務局

事業コンシェルジュというビジョンが根底にあるのですね。素晴らしいことだと思います。

それでは、「資金調達ナビ」の強みについて教えてください。

弥生

「資金調達ナビ」は、「そもそも資金調達とは何か(What)」を解消していただき、「実際に自分が使える資金調達手段は何か(How)」までをご案内できるサービスです。

また、Howの中には、専門家に相談できる機能が含まれています。
自分たちだけでは正しい選択や手続きが難しい場合には、専門家にご相談いただくことができるのです。

すでに資金調達に関してはさまざまなサービスが世に出ていますが、当社としてはこのWhatとHowの2面からの支援を突き詰め、お客さまにさまざまなフェーズでお役立ていただけたらと思っています。

事務局

資金調達について、「学べる・探せる」に加え、相談もできるということですね。まさに「頼れる」サイトだと思います。
「探せる」は、先ほどもあった通り大幅に変わったポイントですよね。この点についてもう少し詳しくお聞きしたいと思います。

一般的に、資金調達の情報を探すのは手間がかかると思います。例えば、補助金は地域や業種・業態によっても使えるものが違っているなど、分かりにくいですよね。「資金調達ナビ」は、そうした不便をどのように解消するのでしょうか?

弥生

確かに、補助金などの情報は探すのが非常に難しいですよね。

その原因の1つに、情報の分散があります。
例えば、経済産業省所管の補助金は経済産業省のサイトに、厚生労働省所管の助成金は厚生労働省のサイトに……と、情報が分散しています。

また、融資を紹介するサイト、補助金を紹介するサイトはそれぞれあっても、両方の情報を掲載しているサイトというのは少ないのが現状です。
そうした中、弥生は特定の金融機関でも行政でもないため、フラットに、さまざまな情報をご紹介することができます。情報の量・質、共に豊富だと自負しています。

さらに、資金調達ナビは検索性についてもこだわっています。
補助金・助成金と融資を、自社のニーズをベースに同時に検索することが可能です。この一括検索というのはとても使い勝手が良いのではないかと思っています。

検索結果の表示は、補助金の場合には対象となる事業者が多いなどの注目の補助金が上位となるように設定していますが、「募集開始日が新しい順」などにも表示順を変更でき、お客さまのニーズに合わせた資金調達方法を探せるよう意識して作っています。

2 開発する上で丁寧に進めることにこだわった

事務局

今、実際に「資金調達ナビ」の画面を見ながらお話ししていますが、従業員数や業種、継続年数など自社の情報も入力することができ、非常に細やかな作りになっていますね。
「開発過程で、ここが大変だった」という点を教えていただけますか?

弥生

いろいろとありますが、関係各所との連携・調整は大変でした。

資金調達方法は、大きく補助金・助成金と融資に分かれます。
幅広く情報を収集するため、外部のベンダーさまとの協業や、りそな銀行さまをはじめ全国の金融機関さまへお声がけをして、掲載のご承認をいただくという過程がありました。

現在、全国16の金融機関さまからご提供いただいた50種類以上の融資の情報を掲載しているのですが、「資金調達ナビ」というこれまでにないサービスについて金融機関さまにご理解いただく過程に、もっとも時間をかけました。
そういう意味では、当社の苦労というよりも、金融機関さまに大きくご協力いただいた結果、「資金調達ナビ」はサービスを開始することができたといえます。

全国各地すべての金融機関さまとまでは至っていませんが、リリースに合わせて一定数の金融機関さまの情報を掲載できるよう努めました。
コロナ禍もあり、オンラインでのミーティングに抵抗がない金融機関さまが増えていたため、地方銀行さまとのお話も進めやすかったです。

事務局

確かに金融機関との連携は非常に大事な点ですね。弥生さまは、もともと金融機関とのパイプをお持ちだったのでしょうか?

弥生

金融機関さまとやりとりするようになったのは、ここ2〜3年です。

もともとは金融機関さまとやりとりする機会は少なかったのですが、銀行法の改正により、金融機関側の預金情報と会計ソフトをAPI接続でつなぐことが積極的に行われるようになりました。その取り組みをきっかけに、弥生は金融機関さまと密にお付き合いをする機会が多くなりました。

今回の「資金調達ナビ」は、そこでできたつながりを活かして、協業のお話に至りました。

事務局

そういった背景もあるのですね。とはいえ、これほど多くの金融機関と連携されているのは、素晴らしいことだと思います。

3 知らなかった面白い補助金・助成金情報も分かる

事務局

補助金・助成金などの情報は日々変わっていきます。どのようにメンテナンスしているのですか?

弥生

ご指摘の通り、補助金・助成金などは日々変わっていく情報なので、毎月見直しています。
新たな補助金・助成金の収集や、掲載を終了する情報のチェックなど、作業が膨大にあるので外部のベンダーさまとも協力しながら進めています。

事務局

しっかりと人の力を使ってメンテナンスをされているのですね! それが肝かもしれません。
メンテナンスをしていく中で、「こんな補助金・助成金があるのか」と驚かれたものはありましたか?

弥生

そういえば、畜産系の補助金が非常に興味深かったです(笑)。
牛の繁殖を効率化するシステムがあるそうで、それを導入する事業者のための補助金というのがありました。

地場の産業を盛り上げるための補助金・助成金は、さまざまな地域で、地域の事業者向けに提供されていて、そういったものの中には興味深いものがありますね。

事務局

なるほど、補助金・助成金情報から、各地域でどのような産業に注力しようとしているのかが分かるというわけですね。非常に興味深いです!

改めて質問しますが、「資金調達ナビ」を、どのような方に、どのように活用していただきたいとお考えですか?

弥生

資金調達を少しでも考えている方にはぜひ使っていただきたいです。

「学ぶ」のコンテンツでは、「そもそも融資と補助金の違いは何か」「融資を受けるための事業計画はどのように立てるのか」といった初歩的な解説があります。
具体的な資金調達の時期まで考えていなくとも、いつか資金調達をしようというお考えがあるなら、ぜひご活用いただきたいですし、求める情報があると思います。

さらに踏み込んで、「資金調達をしよう」と具体的に動いている方には、一番自分に合った調達方法を探すツールとしてご活用いただきたいです。

潜在層から顕在層まで、幅広くお使いいただけるものになっています。

事務局

資金調達を全く考えていない経営者というのはほとんどいないと思いますので、どの経営者にとっても、「資金調達ナビ」は価値があるということですね!

実際に使われているユーザーの方からのご感想やご要望などはあるのでしょうか?

弥生

まだローンチしたばかりなので、お客さまの声は集められていない状況ですが、今後さらに改善していくため、ぜひそういう機会も設けたいと考えています。

4 掲載コンテンツへのこだわり

事務局

ここまでのお話からも分かる通り、現在、「資金調達ナビ」には、資金調達に関する情報が網羅的に掲載されていますよね。

こうしたコンテンツを制作する上で、「これを大切にしている」といったこだわりはありますか?

弥生

まず、幅広い事業者の方に見ていただけるよう、コンテンツの品揃えにはこだわっています。

第1に、「資金調達とはそもそも何か?」といった基礎的な情報。
第2に、「資金調達方法の探し方は?」「申請書の書き方は?」といった具体的な情報。
最後は「クラウドファンディングとは何か?」「第三者割当増資(エクイティ)とは何か?」など、オプショナルな資金調達手段の情報。
これらの情報について幅広く、掲載するようにしています。

もう1つ意識しているのは、来訪されるお客さまの層に合わせたコンテンツにすることです。
現在、「資金調達ナビ」を見てくださっている方の多くは、弥生のお客さまの層と同じく小規模事業者さまがメインです。

小規模事業者さまの多くは、経営者が経理を兼務したり、未経験者が経理を担当されたりしています。大企業のように専任の財務担当者がいる企業さまばかりではないという前提で、専門家に執筆してもらう際も、専門用語を使いすぎない、分かりやすいコンテンツを心がけています。

事務局

大事なことばかりですね。「コンテンツの品揃え」という点について、もう少し詳しく教えてください。
ユーザーが読みたいであろうコンテンツを、どのように企画されるのでしょうか? アンケートなどを取っているのでしょうか?

弥生

アンケートを取ったこともありますし、金融機関さまからいただく情報も参考にしています。

例えば、アンケートでは、「資金調達で困っていることは何か?」「どんな場面で資金調達を検討するか?」などをお聞きしました。そうしたお客さまの声を踏まえ、コンテンツの企画を行い、専門家に執筆を依頼しています。

ちなみにアンケートの中には「経営者仲間などから資金調達について情報を入手する」という声が多かったことは印象的でした。

事務局

確かに、「経営者仲間から情報収集をしている」という経営者の方は多い印象です。
そういったリアルなつながりの中で情報収集をしている方に、「資金調達ナビ」のようなネットサービスを活用してもらうためには、どのようにアプローチするのが良いとお考えでしょうか?

弥生

難しいご質問ですね(笑)。
確かにアナログな情報収集の良さというのはありますよね。
ご自身の周辺にいる経営者の方々というのは、近しい業界・事業をされている方、自分の状況と類似した方が多いと思いますので、そうした方々から情報収集することは、自分に合った情報が見つけやすいというメリットはあると思いますし、アナログな情報収集というのは今後もなくならないと思っています。

他方で、アナログで探せる範囲ですと、情報の「量」という点では限界があります。
「資金調達ナビ」では、多くの補助金・助成金・融資情報を掲載しています。更に「業種」「資金使途」などの項目で絞り込んでいただくことで、ご自分のニーズに合った情報を得ることができます。この「量」に加え、情報の正確性という意味での「質」という両面の利点をPRしていくことで、「資金調達ナビ」をより多くの方にご利用いただけると考えています。

事務局

確かにそうですね。自社の状況をサイト上で入力していくことで、実は知らなかった補助金・調達方法に出会うこともありますよね。気づきがあると思います。

5 「資金調達ナビ」を通じて弥生会計が実現したいこと

事務局

「資金調達ナビ」ではさまざまな種類の情報が掲載されています。こうしたたくさんの情報を取り扱うのは一筋縄ではいかない部分も多いと思いますが、サイトを運営する中で、一番気をつけていることがあれば教えてください。

弥生

最も大切にしているのは信頼性です。
資金調達の情報は正確であることが求められ、間違えられない情報ですので、コンテンツは専門家の方にご執筆いただくなど、信頼性の確保に努めています。

また、金融機関さまにもご協力をいただき、正確な記載となるよう注意しています。

事務局

確かに、信頼性は一番大事なことだと思います。正確かつ、自分に合った情報が手軽に収集できる「資金調達ナビ」は、資金調達に悩む経営者の方にとって頼れる味方ですね。今後、さらにサイトが進化していくのがとても楽しみです。

それでは最後に、経営者の方々に向けてメッセージをお願いします。

弥生

資金調達は経営者の方にとって大きな課題だと冒頭で申し上げましたが、「資金調達がしたくて経営をしている」「銀行からお金を借りたくて社長をやっている」という方はいませんよね。

つまり、資金調達というのは、本来の事業目的ではないにもかかわらず、多くの経営者の方を悩ませているということです。

私たちは、経営者の方に資金調達をもっと効率化して、それに割く時間を削減し、ご自身の本業や、付加価値を生み出す業務にもっとフォーカスしていただきたいと考えています。「資金調達ナビ」がその助けになれればと思い、運営しています。

また、コロナ禍において、「業態転換をしたい」などの攻めの発想、「日ごろの運転資金を確保したい」などの守りの発想、双方の局面に向き合っている経営者の方は多いと思います。今の状況を乗り切って前進し、チャレンジしていくために、資金調達が欠かせないステップとなっています。

とはいえ、中小企業の経営者の方には、必要な情報が届いていないことも多いと感じます。特に補助金・助成金などの情報は「その情報を知っていたら対応できたのに!」と思われることも多い。
そのようなときに、「資金調達ナビ」がお役立ていただけると考えています。

さらに、現状で言いますと、コロナ支援のためのゼロゼロ融資の元本返済が徐々に始まってきている時期です。
こうした、さまざまな資金調達に関する課題に対して、「資金調達ナビ」が頼りになる手段、存在になればうれしいと思っています。

事務局

ありがとうございます! 
本日は、弥生さまの非常に熱い想いを感じました。「資金調達ナビ」が、りそなCollaborare読者の方をはじめ、一人でも多くの経営者さまのお役に立てればと思います!

以上

※上記内容は、本文中に特別な断りがない限り、2022年3月16日時点のものであり、将来変更される可能性があります。

※上記内容は、株式会社日本情報マートまたは執筆者が作成したものであり、りそな銀行の見解を示しているものではございません。上記内容に関するお問い合わせなどは、お手数ですが下記の電子メールアドレスあてにご連絡をお願いいたします。

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