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社長として成長する

人付き合いが苦手な社長でも人脈は構築できる

日本情報マート

2017.09.04

 「良い人脈」は、ビジネスを有利にします。人脈の力を借りて自分だけでは会えないような人と知り合ったり、思いもよらないところから仕事が舞い込んできたりすることがあるからです。お友達とは違います。しかし、「同じ仕事をするなら知り合い(の知り合い)がよい」と考えるのは当然ですし、何かを相談する相手は、まずは自分の周りから探すものです。こうした輪の中に入ったり、自ら輪をつくったりすることが人脈づくりです。

1 人脈でビジネスが広がる

 人脈づくりが苦手な社長も、「人脈を通じてビジネスの可能性を広げることは社長の仕事である」と認識しましょう。人脈づくりに積極的ではない社長に話を聞くと、知り合った後にどう接したらよいのか分からないという「人付き合いの問題」と、仕事が忙しくて交流会などに参加する暇がないという「時間の問題」があるようです。

 人付き合いの問題は場数を踏むしかありません。そもそも、相手はこちらに巧みな話術を求めているわけではありません。人を引き寄せているのは、ビジネスに取り組む真摯な姿勢や前向きなマインド、実績、人間性などです。口下手な社長は会話が途切れないようにと気を遣いますが、それよりも自分の魅力を伝える努力のほうが大切です。

 一方、人脈づくりに費やす時間が取れないという社長は、時間を確保して、「月1回は必ず交流会などに参加する」といったことをルーティンにしてみましょう。人脈は交流会などをきっかけに広がることが多いものです。同じタイプの集まりに何度か参加していると、顔見知りができ、一気に輪が広がるようになっていきます。

 このテーマは2回の連載です。「人付き合いが苦手な社長でも人脈は構築できる」と題した今回は、良い交流会などの見つけ方や自己紹介のポイントを紹介します。続くシリーズ第2回「せっかく構築した人脈。長く維持するには?」では、交流会などで知り合った人とのつながり方を考えていきます。

2 交流会やセミナーを選んで参加する

 交流会などは人脈づくりに最適ですが、当たり外れも大きく、何でも参加すればよいというものではありません。社長が貴重な時間を割くのですから、「既存事業に関係する人たちが参加する」「新規事業として検討している技術に詳しい人が参加する」「ぜひとも会ってみたい人が参加する」などの目的を明確にしておきたいところです。

 交流会などを選ぶ際のポイントを以下に例示します。

  • 主催者:主催者のレベルに参加者のレベルは比例するため、力のある主催者ほど良い
  • 募集方法:紹介制のほうが、営業目的などの“招かれざる人”が紛れにくい
  • 規模:小規模なほうが交流しやすい、印象に残りやすい
  • 参加費:有料のほうが交流に積極的な人が集まりやすい

 とはいえ、実際に参加してみないと交流会などの当たり外れは分かりません。参加してみて「外れだな……」と感じたら、途中退出して“損切り”すればよいでしょう。ただし、自分のイメージとは大きく異なる交流会などであったとしても、どのような人が、どこで見ているか分からないため、不機嫌そうな態度は取らないようにしましょう。

3 自己紹介のフレーズを決める

 交流会などでは多くの人と名刺交換をするため、全員のことをきちんと覚えておくのは難しく、ほとんど記憶に残らない人もいます。自分がそうならないように、自己紹介を工夫しましょう。

 自己紹介は、できるだけ簡潔にすることがポイントです。交流会などは出会いの場にすぎず、これをきっかけに2度、3度と会う機会をつくらなければなりません。であるならば、その場は簡単にして“余韻”を残すくらいでよいのです。相手がこちらの話に興味を持っているようなら、「大切なポイントは次にお会いしたときにゆっくりお話しします」などと伝えるのも効果的です。

 具体的に自己紹介の中に織り交ぜるとよい内容は次の通りです。自己紹介はせいぜい1分程度ですが、状況によってはもっと長くアピールできることもあるので、3分バージョン、5分バージョンくらいは用意しておくとよいでしょう。

  • 事業の夢:今の仕事を通じて何を実現したいのかをまとめる
  • 事業内容:事業内容を簡潔にまとめるが、相手によって使う用語や切り口を変える
  • 自分の特徴:自分の性格などを簡潔にまとめる
  • 実績:自分や会社の実績を示す。実物や数字があると具体的になる
  • 次回への布石:次のアポイントを取るための布石を打つ

 比較的長い時間話せるようであれば、自分の近況を付け加えます。例えば、「最近は、○○のビジネスをしているのですが、特に××が伸びていまして……」といった具合です。「○○(事業内容)の人」として相手の印象に残れば、次回以降、仕事関係でつないでもらえる可能性も高まります。

 相手の心に響く自己紹介のフレーズは、場数を踏んで見つけるしかありません。真面目過ぎる社長は「ちょっと言い過ぎかも……」とちゅうちょし、自分を過小評価する傾向がありますが、主張すべきことは自信を持って主張しましょう。また、言葉の語尾が小さくなると相手が聞き取りにくいので、最後まで気を抜かずに発声したいものですね。

4 名刺交換のタイミング

 交流会などに参加したら、主催者や講演者などと名刺交換をしたいところですが、終了後は長蛇の列ができてしまいます。また、相手も次から次へと流れ作業で名刺交換をせざるを得ないため、自分を印象付けることが難しくなります。

 そうならないように、可能であれば交流会などが始まる前に名刺交換をしましょう。あるビジネススクールでは、講義が始まるまでの30~60分が最も熱気のある時間です。それは、ほぼ全員の受講生が一斉に名刺交換を始めるからです。最初に名刺交換すると相手の印象に残りやすく、少しでも個人情報を得ておけばディスカッションもしやすくなるからです。

 ただし、これから始まる講義に向けて精神を集中している講師もいるので、主催者に「今、講師と名刺交換をしても大丈夫ですか?」と確認するのがマナーです。

 こうして知り合った相手とその後も付き合っていくためには、短い期間のうちに何度か会って関係を固めておきたいものです。よくあるのは「1回目:交流会などで出会う → 2回目:情報交換として個別に会う → 3回目:食事をする」といったパターンです。

 また、相手の近況や交友関係、趣味などを知るためにFacebookで友達になるのもよいでしょう。ただし、友達申請をする相手は選びます。例えば、名刺交換をしただけで顔と名前が一致しない相手はどんな人か分からないので、注意が必要です。そうした相手から友達申請が来た場合も同様です。また、相手のことは認識しているものの、自分の既存の友達と利害が相反することもあるので、この点にも配慮しましょう。

 以上が、交流会などに参加してつながりのきっかけを得るまでの流れです。続くシリーズ第2回「せっかく構築した人脈。長く維持するには?」では、つながりを、より太く、長くしていくための取り組みを紹介していきます。交流会などでは何十人と名刺交換をします。自分が「その他大勢」にならないためにどうすればよいのかを見ていきましょう。

以上

※上記内容は、本文中に特別な断りがない限り、2017年9月4日時点のものであり、将来変更される可能性があります。

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執筆:日本情報マート

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