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自分の10大ニュースと反省~小宮一慶の社長コラム 

日本情報マート

2019.03.11

 折をみて、自分の行動を振り返ることは、自身の成長のためにとても大切な習慣であるといえます。この振り返りを行うことで、たとえわずかな一歩であっても、自身の頑張りを実感することができます。毎日、毎週などの定期的な振り返りに加えて、1年など少し長いスパンの振り返りを行うことで、次の1年に向かうモチベーションを高めることもできます。

1 1年を「自分の10大ニュース」で振り返る

 以前のシリーズで、会社をつぶす社長は、普段から何ごとにも「反省」が足りないシリーズ第4回「会社をつぶす社長は『反省』しない~小宮一慶の社長コラム」というお話をしました。反省するということが日々においてとても重要です。論語でも「われ、日にわが身を三たび省みる」とあります。もうすぐ今年度も終わりますが、この1年を振り返ってみることは、とても大切だと私は考えています。

 1年というと結構長い時間です。手帳を見返してみると、いろいろな出来事を思い起こすことができます。私は、毎日日記を書くようにしています。これは日々を振り返るためですが、私の1年の振り返り方をご参考までにご紹介しましょう。

 私は数年前から、「自分の10大ニュース」を書くようにしています。1年間に起こった自分にとって大きな出来事を書き出し、それに1番から10番まで順番をつけているのです。仕事上のこともありますし、プライベートのこともありますが、それが結構面白いのです。

2 「人生のステージアップ」と「なれる最高の自分」

 私が「自分の10大ニュース」に興味を持つようになったのは、それを書くことが1年の振り返りになるからでなく、自分の「人生のステージ」が上がっているかどうかを知るのに、とても有用だと思っているからです。これは価値観の問題かもしれませんが、わずかでも自分の「人生のステージ」が上がっていることが私にとってはとても大切なことなのです。

 一方、私はよく講演などで「なれる最高の自分になる」ということをお話しします。それが「自己実現」の大前提だと考えているからです。しかし、「なれる最高の自分」ということを具体的にイメージすることは実はとても難しいことだとも感じています。そのために、私は、そのことをお話しする際には、「なれる最高の自分を意識しながら、これからの1年で何をするか、何を目指すかを具体的に考えてください」ということを付け加えることにしています。

 最終的な「なれる最高の自分」を考えるのはなかなか難しいですが、「1年後」や「1年間」で行う目標なら立てやすいのではないかと思うのです。そして、その1年間を通じた目標を実行していくことで、自分が変わったかどうか、つまり自分の「人生のステージ」が上がっているかどうかを「10大ニュース」で確かめてみるのです。

 「人生のステージが上がる」とは、具体的には、今までできなかったような仕事ができた、会う人が少しレベルの高い人になった、行ったことのなかったようなところに行けた、などさまざまあると思います。もっというと、世間からの評価が変わったかどうか、それが上がったかどうかが重要なのではないでしょうか。もちろん、評価のために仕事を行うのではありませんが、評価されるということは、それだけお客さまや働く仲間、世の中から喜ばれていることになるからです。そうした意味で、世間の評価から見て、「人生のステージ」が上がっているかどうかが大切だと私は思っているのです。

3 頑張っているからこそ人生のステージを上げたい

 もちろん、この文章をお読みの皆さんの大部分は、会社経営やご家族とのかかわりなどにおいて毎日を一生懸命過ごしておられると思います。一生懸命に毎日を過ごすことは、とても大切なことです。しかし、せっかく頑張るのなら、というよりは、せっかく頑張っているからこそ、自分でその実感を得ることも大切だと思います。つまり、人生のステージが上がっていることを自覚することが必要です。そのためにも、日々の振り返りや、年間の振り返りが必要なのです。

 私は10人余りの小さな経営コンサルティング会社を経営していますが、ときどき社員に、「『今日一日、一生懸命働いたか』、『0.01歩でも進歩しているか』の2つのことを反省してから帰ってください」とお願いします。自分の進歩を知るためにも振り返ることが大切だからです。いずれにしても、1年はあっという間ですね。10大ニュースで振り返ると結構興味深いですよ。

以上

※上記内容は、本文中に特別な断りがない限り、2019年3月11日時点のものであり、将来変更される可能性があります。

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執筆:経営コンサルタント 小宮一慶
株式会社小宮コンサルタンツ代表取締役。社外取締役や監査役、顧問も務める。大阪府堺市生まれ、京都大学法学部卒業。東京銀行入行。米国ダートマス大学タック経営大学院に留学、MBA取得。岡本アソシエイツ、日本福祉サービス(現セントケア)を経て、1996年2月小宮コンサルタンツ創業。名古屋大学客員教授。講演、新聞・雑誌への執筆、テレビ出演などで活躍中。著書130冊超。「ビジネスマンに役立つ!「論語」最強の活用法」「みんながまだ気づいていない これから伸びる企業77」「経営者の教科書」「図解「ROEって何?」という人のための経営指標の教科書」など。

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